第2回 杜のヨウカン 主催の備忘録

 こんにちは、せさるです。改めて、先日の第2回杜のヨウカンお疲れ様でした。

 

 既に運営用のブログから総括記事を公開していますが、前回と同じく主催個人のメモを書き残しておきます。

moriyou.hatenablog.com

 

 新型コロナウィルス対策とBO3形式については第2回でも引き続き導入しましたが、前回の記事内で言及したので今回は省略します。一応の変更点としては、フェイスシールドは前回記事の指針通り配布・使用しませんでした。

cesar.hatenablog.com

 

 今回の記事ではその他の新しい取り組みについて触れていきます。

 

1. Tonamelを用いた参加申請

 第1回では従来の対戦オフに倣ってGoogleフォーム+Twitter上での本人確認という形式を取りましたが、今回は申請プラットフォームをTonamelに変更しました。8世代に入ってから多くのオンライン大会がTonamelで開催され、シングルプレイヤーに広く浸透している点や、申請後の情報変更をはじめとした融通の利きやすさを評価しました。

 本人確認については、現在の主流通りDiscordの大会サーバーへの入室でもよかったと思いますが、TwitterのTL上での宣伝効果を諦めきれず継続しました。効果の有無はともかく、どちらにせよ手順漏れしている人には後々呼び掛けることになるので、そこまで違いはないかなと思います。

 前述の通り、オンライン大会での使用実績もあり概ね問題なく使用できましたが、1つ困ったのは対戦参加と見学参加のカテゴリー分けです。現状のTonamelには参加カテゴリーを分ける機能がなく、今回は参加方式の欄を作って対応しました。しかし、主催者以外は他参加者の申請情報を閲覧できないため、対戦参加と見学参加の申請状況が分かりにくい点でかなり不便だったと思います。また、分かりにくいのは運営も同じで、本人確認のチェックを含めた情報を別途スプレッドシートにまとめていたので、結果として二度手間になってしまいました。

 以上の問題を解決するために、次回以降はGameHintという申請プラットフォームの導入を検討しています。

www.gamehint.app

 GameHintはスマブラを主戦場とした大会サービスで、Twitter認証の導入をはじめとして概要の通り、Twitterユーザー向けの仕様に作られています。自分はそこまで詳しくないのですが、スマブラの対戦オフの参加枠はSwitch一式を持ち込む機材枠と、コントローラーだけを持ち込む一般枠に分けられることが多いため、GameHintには参加枠を分けて人数を割り振る機能が実装されています(キャンセル待ちも有)。この機能を利用すれば、対戦参加と見学参加の枠を分けて可視化することも容易になるのではないかと考えています。

 現状ではポケモンの対戦オフでの使用実績はなく、スマブラに特化したサービスとして作られていると思いますが、開発者の方のnoteを拝読したところ、他ゲームタイトルへの進出にも意欲的なようでしたので、導入が実現する可能性は十分あると思っています。

 実は以前Lobi Tournament(Tonamelの前身となるサービス)についての記事を書いた際に「いずれポケモンの大会も景品付き大会が開かれればいいなぁ」と綴ったら剣盾で早々に実現した珍事があった(自分は何もしてないけど)ため、今回もいい方向に転がればなと思っています。

 

2. 予選ブロック3位通過の導入

 今回は対戦参加が4ブロックにも8ブロックにも振り分けにくい人数(44人)で、このままブロック上位2人抜けにしてしまうと、特定のプレイヤーが0回戦スタートで1戦多くなってしまう歪なトーナメントになってしまいます。前々からこのような不公平なトーナメントには懐疑的であり、解決策を模索した結果、3位通過の導入に行きつきました。

 参考にしたのはサッカーの欧州選手権(EURO)で、こちらは24チームを4チームずつ6グループに分けて、各グループ上位2チームと3位通過のうち成績上位4チームの計16チームがトーナメントに進む仕組みです。

 EUROでは3位通過の成績を勝ち点、得失点差...という順で参照していくため、これに倣うなら勝ち数を比較するのが妥当かと思いますが、今回はブロックの人数が全て同じではなく、また勝ち数だとブロック間で差が付きにくいため別の基準を用意する必要がありました。そこで今回は、獲得したオポネントの合計を対戦数で割った値で比較しました。

 ブロック制の大会で用いられるオポネントとは”自分が勝利した相手の勝ち数”であり、端的に言うとこの値が大きいほど強い相手に対して勝利したことになります。これを対戦数で割って平均化することで、人数が異なるブロック間でも成績の順位付けができると考えました。

 結果として、7ブロック中の3位通過の2名はブロックの2位と同じ勝ち数ながら惜しくも3位になってしまったプレイヤーであり、成績の基準としてよく機能したのではないかと思います。また、2位以内が絶望的になってしまった後も3位を目指して最後まで戦うモチベーションが生まれ、消化試合も少なくなったように思います。トーナメント進出者発表時のドキドキもあった気がします。

 次回以降、4ブロックや8ブロックで綺麗なトーナメントが組めるようになったとしても、それをあえて崩して3位通過を導入する意義もあるように思いました。

 

3. 決勝トーナメントでのライブ大会機能の導入

 決勝戦や3位決定戦配信および次項で説明するフィーチャーマッチで観戦機能を使用することを踏まえて、決勝トーナメントの試合は全てライブ大会機能を用いた対戦としました。ライブ大会の時間設定は仲間大会と同じく、持ち時間7分・総合時間20分のランクバトルと同じ設定が選べないため、持ち時間5分・総合時間15分に設定しました。作成したルールをトーナメント進出者に一斉に配信して、所定の3桁の番号を入力してマッチングするようにしました。

 現状はオフライン専用の機能で、馴染みのない方も多いと思いましたが、特にトラブルもなくライブ大会への参加・対戦が行えていたかと思います。ただ、仕様の説明でやや時間が掛かってしまったので次回以降はスライドにまとめて更に分かりやすく、迅速に行えるようにしておきます。

 また、副産物としてはトーナメントの進行がとてもスムーズでした。前回は決勝・3決以外は通常の20分ルールだったため、1ラウンド最大1時間でスケジュールが押しまくりましたが、今回は各ラウンド45分で余裕を持って進行できました。BO3トーナメントであれば、15分ルールが最適かもしれません。

 

4. フィーチャーマッチの実施

 前項で触れた通り、決勝トーナメントの各ラウンドでフィーチャーマッチを実施しました。各ラウンドから1試合を選んで、観戦機能を使ってPCで録画しつつ、モニターに映して観戦できるようにしました。

 YouTube上で生放送する選択肢もありましたが、決勝トーナメントに対戦参加スタッフが残ってしまった場合(特に十六茶さん)に手が回らない可能性があったので、録画して後日公開の形を取りました。実際、なぜか観戦中のSwitchの画面が暗くなったりするなどのトラブルがあったため、無理をしなくてよかったかと思います。

 剣盾になってバトルビデオ機能が無くなって久しいですが、決勝・3決の配信以外にも何か思い出を形として残せればいいなという気持ちです。次回以降も続けていきたいと思います。

 

5. その他
  • 発表から開催までの期間の大幅短縮(約2か月半→約1か月)
    ... 会場が取れることに気付いてから急ピッチで進めましたが、前回の余裕を持ったスケジュールは正直中だるみを感じたので、意外とこれくらいが丁度いいかもしれないです。ただ、告知した当日にいきなり募集開始したのはやり過ぎでした。次回以降はせめて翌日にします。
  • GENKI Dock
    ... 今年の春に購入したもので、一言で表すと「Switchのドックと充電器を兼ね備えたすげーやつ」です(写真右下の黒いの)

    f:id:cesarasec8:20211217174912j:plain

     完全に手のひらサイズなのですが、Type-A、Type-C、HDMI端子が付いており、Type-Cで給電しつつHDMIで映像を出力するドックの機能を備えています。また、窒化ガリウムが搭載されており、急速充電にも対応しています。現在は材料不足で在庫がないらしいですが、これ1つでかなり荷物が減ったので、再入荷したらぜひ購入をおススメします。
  • 実況
    ... 開催が近くなってから何と無しに昼休みにYoutubeバトレボ実況集を見てたら、完全にそっちに引っ張られてました。にもかかわらず、ミミッキュトリックルームを打ったシーンで例のフレーズを言うのを忘れてました(下記動画13:51~)。この日1番のミスです。

    www.youtube.com

  • 交流
    ... もっと参加者の方、特に対戦オフ初参加の方とお話しておきたかったと思いました。いくら運営の仕事があるといっても、少し話す時間を作るくらいは容易なので、この辺りの積極性は次回以降の課題です。

 

<最後に>

 ここまで読んでいただきありがとうございました。第1回の経験・反省はかなり活かされたと思いますが、また別の課題も出てきたのでそれらを解決してより良い対戦オフにしていきたいです。また、別の対戦オフにも今回の内容を活かしてもらえたら幸いです。

 実は、この記事を執筆している段階で前回会場の土日利用が再開していたので、次回はそこに戻ると思われます。やどかりオフです。それではまた。