【剣盾シングルS18】柔剛カイリューニンフ【最終124位 レート2011】

こんにちは、せさるです。

今回の記事では、S18で使用した構築を紹介します。

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[概要]

 まず構築を組むにあたって、サンダーラオスサンダー電f:id:mamesora00:20210501133720j:imageの並びを冠環境におけるトップメタとして考えました。

 ウーラオスf:id:mamesora00:20210501133720j:imageの水・悪を含めて多種多様な型が存在し、環境における絶対数も多いこの並びに対して、選出と動きが歪まない強い軸を組むように心がけました。

 

 そこで、S14でスターライトさんが使用されていた3ウェポンの竜舞カイリューカイリューのサンダーラオスに対する強さとそれ以外の広い範囲でも撃ち合っていける性能を評価し、このポケモンを構築の始点としました。

(無断リンクのため問題があれば削除いたします)

starlight-poke.hatenablog.com

 このカイリューを強く運用するにあたって、下記の2つの動きを考えました。

  1. 初手に置いて有利対面から竜舞やダイマックスで強引にアドバンテージを取りに行く
  2. 初動を別のポケモンに任せて、盤面を整えてから竜舞やダイジェットで全抜きしにいく

 これらの動かし方に適したポケモンとして欠伸残飯ニンフィアニンフィアを採用しました。このポケモンは、前述のカイリューの動かし方において

  1. 自分がダイマックスを切り終えた後、相手のダイマックスを欠伸と守るで枯らす
  2. 欠伸で相手の選出を確認し、無効がないフェアリー技で削りを入れる

という運用が可能で、この2体だけで対面的な動きとサイクル的な動きを状況に応じて使い分けることができます。

 また、最初に掲げた「サンダーラオスに強い軸」という条件も満たし、カイリューが苦手とするポリゴン2ポリゴン2カプ・レヒレカプ・レヒレに対しても展開を狙っていける点も評価しました。

 

 上記のカイリューニンフカイリューニンフィアの並びを基本軸として、残りの4体を補完として選択していきました。

 

 カイリューニンフィアジバコイルf:id:mamesora00:20210501133720j:imageドサイドンラティオス

 

[個体解説]

 

カイリュー@いのちのたま(マルチスケイル・いじっぱり)

167(4)-204(252)-100(0)-×(0)-115(0)-132(252)

ダブルウイング/れいとうパンチ/じしん/りゅうのまい

ぽけっとふぁんくしょん!

 

調整意図

・A:突破力を最大限まで高めるために特化

・S:耐久サンダーを抜き切るために特化

・余りH(奇数)
  

 軸①
 マルチスケイルによる圧倒的な対面性能でサンダーサンダー電やウーラオスf:id:mamesora00:20210501133720j:image、エースバーンf:id:cesarasec8:20210601185202p:plainなどと撃ち合っていくことができます。
 珠カイリューはフルアタ構成が多い印象ですが竜舞という技が非常に強く、有利対面で竜舞を押したら繰り出されたのがHBサンダーやカバルドンカバルドンでそのままダイアイスを打ってゲーム終了、という展開も多々ありました。
 鉢巻やタラプ竜舞など型が豊富すぎるためか、プレイヤーによって何かしらの型を切った動きをされることが多く、そこに対して強気な行動を通しに行くと大幅なアドバンテージが得られるという印象でした。
 また、運用の選択肢の一つとしてサイクルが厳しい相手には無理やり初手ダイマを切りに行ける点も好感触でした。
  初期の構想通り、軸と呼ぶにふさわしい活躍ぶりでした。
 

 

ニンフィア@たべのこし(フェアリースキン・ずぶとい)

202(252)-×(0)-128(252)-130(0)-150(0)-81(4)

ハイパーボイス/あくび/ねがいごと/まもる

ぽけっとふぁんくしょん!

 
調整意図
・H-B:広い範囲を見られるようにするために特化
 
 軸②
 有名なブラッキーをそのまま移植したような技構成で使用しました。
 願い事がカイリューカイリューの性能と噛み合っていて、願い事→マルチスケイルを使ってカイリュー受け出し→マルチスケイルを復活させつつ展開、という動きができて強かったです。なお、願い事の回復は天候ダメージが入った後に行われるので、砂や霰でも次ターンはマルチスケイルの恩恵を受けることができます。
 また、カイリューガブリアスガブリアスと対面して相手の裏にポリゴン2f:id:cesarasec8:20210601182447p:plainがいる時、相手のポリゴン2引きとスケイルショット突っ張りの両方に対してニンフィアニンフィア引きが安定になるなど、とても相性が良かったです。
 初手での欠伸によるゲームメイクから、願い事によるTODまで獅子奮迅の活躍でした。もっと評価されていいように感じました。
  

 

ジバコイルとつげきチョッキ(アナライズ・ひかえめ)

177(252)-×(0)-139(28)-188(164)-118(64)-69(0)

ほうでん/ラスターカノン/ボルトチェンジ/ボディプレス

ぽけっとふぁんくしょん!
 
調整意図
・H-B H-D C:忘れました(竜王戦環境で使用していた個体の流用のため)
・S:下降補正60族-3
 
 補完①
 軸のカイリューニンフカイリューニンフィアで相手しにくいウツロイドテッカグヤを見るために採用しました。
 当初はウオノラゴンウオノラゴンと合わせる形での採用でしたが、カイリューカイリューミラーで一応引き先になるなど使用感がよかったためウオノラゴンが抜けた後も続投させました。
 特殊に雑に投げていくと役割過多で消耗しがちなポケモンですが、ニンフィアニンフィアと役割を分担し、また願い事による回復を入れることで上手くサイクルを回すように意識しました。
 

 

ウーラオス水@オボンのみ(ふかしのこぶし・ようき)

196(164)-160(76)-122(12)-×(0)-81(4)-163(252)

すいりゅうれんだ/ドレインパンチ/れいとうパンチ/ビルドアップ

ぽけっとふぁんくしょん!
 
調整意図
・H-B:A143ミミッキュのA+2じゃれつくとA+2影打ちをB+1状態でオボン込み確定耐え
・A:H131-B100ミミッキュをA+1水流連打で珠ダメと皮ダメを合わせて確定1発
・S:ミミッキュの上を取るために最速

 
 補完②
 いつも親しくしているレイチェルさんの個体を参考にしました。

10230919.hatenablog.com

 プチ地雷にしてカイリューニンフカイリューニンフィアの後から繰り出していく詰め枠です。

 主に対面構築の詰めに使われるエースバーンf:id:cesarasec8:20210601185202p:plainやウーラオスf:id:mamesora00:20210501133720j:imageミミッキュミミッキュに対して、お互いにダイマックスを使い終わった状態であればビルドアップからゴリ押していくことができます。

 カイリューで相手するのが厳しい初手ブリザポスに対しても、D氷柱落とし→D十万馬力→D十万馬力を受け出し→ビルドアップ→ビルドアップと動くことで、ウーラオスを生存させつつ相手のダイマックスを枯らすことができます。

 冷凍パンチの枠は雷パンチと選択ですが、カプ・レヒレカプ・レヒレの被選出率がかなり高かったので雷パンチにしても良かったと思います。

 原案は持ち物が残飯でしたが、既にニンフィアニンフィアが持っていたためオボンの実を持たせました。残飯より即効性があり撃ち合い向きである点や、体力が削れても鉢巻など他の持ち物を警戒させられる点など、結果的にはベターな選択だったと思います。

 環境にいるウーラオスの多くは襷か鉢巻、スカーフが主流かと思いますが、この型も十分強かったです。

 

 

ドサイドン@イバンのみ(ハードロック・いじっぱり)

219(228)-183(52)-156(44)-×(0)-81(180)-61(4)

じしん/ロックブラスト/つるぎのまいステルスロック

ぽけっとふぁんくしょん!

 

調整意図

・H-B:A184エースバーンのA+1珠D飛び膝蹴りを確定耐え

・H-D:C177サンダーの珠D暴風を2耐え

・A、S:余り

 

 補完③

 ステルスロックによる遅効性の崩しと剣の舞による即効性の崩しを両立させた構成にしました。

 主にサイクル寄りの構築にニンフィアニンフィアと合わせて選出することで、ステロ欠伸ループを狙っていきました。

 ただ、対面での有利不利が極端なポケモンであり、ステロを撒きたい構築に限ってドサイドンドサイドンを選出しにくい場面が多く、扱いが難しかったです。

 ニンフィアの欠伸展開を多用する以上、それと合わせた最適なステロ枠の選択が今後の課題です。

 

 

ラティオス@たつじんのおび(ふゆう・おくびょう)

155(0)-×(0)-101(4)-182(252)-130(0)-178(252)

サイコキネシスれいとうビーム/マジカルフレイム/エナジーボール

ぽけっとふぁんくしょん!
 
調整意図
・C:帯マジカルフレイムでH181-D136ナットレイが確定一発、帯D冷凍ビームでH197-D111サンダーが15/16で一発
・S:
 
 補完④
 最後までハマり切らなかった枠で、元々が襷剣舞ゴリランダーゴリランダーであった枠を最終日に変更しました。
 ここまでで重めなラグラージラグラージ展開に対して、草技でワンパンしつつ裏のサンダーサンダー電カミツルギカミツルギを上から叩ける点を評価して採用しました。
 また、環境に一定数いるドサイナットf:id:cesarasec8:20210601182958p:plainf:id:cesarasec8:20210601222506p:plainなどのタイプ受けの並びに対しても、速さを活かして一方的にタコ殴りにできることを期待しました。
 結果的には採用は成功とは言えず、これらの並びに添えられているポリゴン2f:id:cesarasec8:20210601182447p:plainミミッキュミミッキュに対して余りにも無力すぎました。ポリゴン2はまだいいのですが、構築全体が対ミミッキュを対面的な処理に依存している以上、この隙は致命的でした。
 ただ選出できる並びに対しては滅法強く、何かと面倒なナットレイf:id:cesarasec8:20210601222506p:plain絡みの並びに対して目の前に通る技を打っているだけでサイクルが崩壊するので使っていて爽快ではありました。
 別の構築ならもっと輝ける気がします。
 
 

[戦績]

68勝33敗 124位 レート2011

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[あとがき]

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

 修論で前回の冠環境はほとんど遊べていなかったため、新鮮な気持ちで環境を楽しめました。

 最終日の朝に2桁滑り込みを目指して潜りましたが、勝ち切れず2000に戻して出社するという少し悲しい幕切れだったので、次は最終2桁を目標に頑張ります。

 改めて皆さんS18お疲れ様でした!