第1回 杜のヨウカン 主催の備忘録

 こんにちは、せさるです。もう2週間前になりますが、改めて第1回杜のヨウカンお疲れ様でした。

 

 他のスタッフ2人が振り返り記事みたいなのを書いていたので、自分も運営の総括記事とは別に、反省点などを書き留めておくことにしました。

moriyou.hatenablog.com

 折角なら他のオフ開催にも役立つようなものにしたかったので、この記事ではオフ開催における新型コロナウィルス対策と、シングルオフにおけるBO3という2つのテーマについて書いていきます。前者については、開催から2週間が経過して特に何もなかったことを考えれば、それなりに有用ではないかと思われます(何かあったらこの記事は闇に葬られてます)

 

 

1.オフ開催における新型コロナウィルス対策

 今回は慣例に倣って仙台市内の市民センターを利用しました。施設側から求められた新型コロナウィルス対策は三密を避ける、手指のこまめな消毒や換気など基本に則ったものでしたが、いざそれを自分が開く集まりで実践するとなると勝手がわからない所があったので、実際に行った対策と所感を列挙していきます。

 

  • 消毒液の設置

 施設側から自前で用意するように言われたので、花王の『ビオレu 手指の消毒液』を購入しました。マツキヨでノズル付き400ml 3本と詰め替え1本を買って2300円くらいだったのでかなり安い方だと思います。というのも、この消毒液はアルコール濃度が55%程度で一般に最も有効とされる70%より低濃度です。ただ、この製品については0.05%配合されている塩化ベンザルコニウムが有効成分として働き、十分なウィルス不活効果が得られることが北里大学の研究グループから発表されています。マイナスイオンや水素水と違って学術的な知見がありそうなので信用して選びました。

 当日は人の出入りや集まりが顕著な出入口と運営席の二か所に消毒液を設置しました。かなりこまめに使用したつもりでしたが、2本目以降を開けることは無くかなり液も残っていました。最悪、近くのドラッグストアまで買いに行けることを考えれば、設置したい個所数分だけノズル付きの消毒液を購入するのが無難かと思います。

 

  • フェイスシールドの配布

 念には念を入れてということで採用。楽天市場にて55枚4000円程度で購入しました。ものすごく嵩張って会場に持っていくのが大変でした()。最初装着したら曇りが酷くて、これだから安物はアカンとか散々言ってたら、親切な参加者の方から表裏のフィルムを剥がせることを教えていただき、剥がしたら凄く視界がクリアになりました。多分この方が当日のMVPです。効果はあったような気はしますが、涼しい時期でもずっと着けてると暑苦しく、またテーブル上に置かれると誰のものか分からなくなって処理に困ることがありました。他の物品と違って次回以降への繰り越しも出来ませんし、他のオフで無くても問題ないことが確認できれば戦力外候補筆頭です。

 

  • 新型コロナウィルス接触確認アプリ(COCOA)のインストール

www.mhlw.go.jp

 公共施設を利用するにあたって、全国的には参加者の連絡先をまとめた名簿を作成するのがスタンダードになりつつあるそうですが、仙台市内の市民センターに限って言えば今回はそれが義務付けられていませんでした。そこで、その代替としてCOCOAを採用しました。このアプリについて何となく知ってる方は多いのではないかと思います。同アプリをインストールしている陽性者と接触があった場合、各々のプライバシーは守った形で濃厚接触があったことを通知してくれます。利用者が増えるほど皆が得をするシステムです。

 実はCOCOAの利点はそれだけでなく、同アプリによって濃厚接触が認められた場合に公費でPCR検査を受けることができます。通常の診察料は発生しますが、保険が適用されれば2000~3000円程度に抑えられます。これについては、自分も要項を作成するまで知りませんでした。
 今回は参加者個人のプライバシーをなるべく尊重する形にしたかったので、COCOAのみを万が一の対策として採用しました。ただ、参加者名簿の作成が義務付けられている場合でも同アプリを併用することで、より確実な対策になると考えられます。

 

  • 体温測定のお願いと検温の実施

 今回はしきい値を37.5度と定めて、それ未満の体温を参加の条件としました。37.0度という説もあるらしいですが、平熱が37.0度という人も普通にいますし、人によって発熱の基準を動かす必要がなくなるように設定しました。

 3日前から体温の測定をお願いした上で、当日の受付で検温を行いました。検温には『でこピッと』という非接触体温計を使用しました(4400円くらい)。精度は中々厳しいものがありましたが、しきい値の判断としてはよくやってくれたらしいです(自分は受付のとき忘れ物を取りに会場を出てた)。

 

  • 座席の配置

 従来の対戦オフでは各ブロックでテーブルを囲んで近くにいる人と対戦するのが常でしたが、それではソーシャルディスタンスが守られない可能性が高かったので、以下の条件を満たすように座席を配置しました。
 ・参加者同士が隣接しない
 ・参加者同士が対向しない
 ・なるべく座席を移動する必要がないようにする


 当日、受付開始までスタッフで試行錯誤して最終的に以下の配置になりました。

f:id:cesarasec8:20201030061316p:plain


 今回は6人×8ブロックで、3人が横並びに座るタイプの机を2×2で並べて座席をジグザグに配置しました。3つ目の条件は両端同士が遠く厳しいですが、ブロック番号とブロック対戦表に記入した参加者の番号を組み合わせて、YY通信で使用する8桁の数字を指定しておくことで、なるべく事務的なやり取りが少なくなるように配慮しました。

 例)ブロック3で対戦表の番号1のAさんと番号6のFさんが対戦→3333 1166

 

  • 会場の換気

 当初は30分に1回窓を開けて換気する予定でしたが、当日は気温も程よく肌寒さを感じなかったため、基本開けたままの状態にしてました。その結果、思わぬ副産物が得られたというか、個人的に良かったと思うのは息苦しさを感じなかったことです。自分だけかもしれませんが、普段の対戦オフだと予選が終わる頃には会場の酸素濃度が低くなって息苦しくなることが多々あります。コロナ対策関係なく、会場の換気はプレイヤーのパフォーマンス向上のためにも必要だと感じました。

 

  • その他対策

・マスク着用:もはや説明不要

・大声を出さない:予選とかかなり静かだった

・観戦時の密の防止:呼びかけたけど別途対策が必要かも(フィーチャーマッチを設けてモニターに映して観戦できるようにする、など)

 

2.シングルオフにおけるBO3

 剣盾に入ってから有志のオンライン大会でメジャーになりつつある2本先取方式で、今回は決勝トーナメントから採用しました。運営の仕事を放棄して自分も決勝Tに進んだので、参加者と運営の2つの目線で感じたことを書いていきます。

 

  • タイムスケジュール

 これが一番大変でした。マジで。

 

 同じくスタッフで勝ち進んだ十六茶さんは隣のテーブルで15分程度で勝敗がついていて、そこから20分以上遅れて自分が勝ってようやく次のラウンド、みたいなことがあったので1ラウンドあたりの試合時間の振れ幅が半端じゃないです。

 当初はベスト16から始めて3時間半もあれば3決と決勝の放送も含めて終わるだろうとナメてましたが、実際には15時過ぎにスタートして決勝が終わったのが19時半くらいだったので、実に1時間ほどオーバーしてました。ですので、各ラウンドあたり最大1時間は見積もって時間に余裕を持たせることを強く推奨します(今回のケースならベスト16、準々決勝、準決勝、3決、決勝で計5時間)。

 

  • 観戦の盛り上がり

 プレイヤーとして2ラウンド戦った後、3決と決勝で実況を務めて改めて感じましたが、このルールは大変やり応え・見応えがあると思います。

 大体のオフでは決勝トーナメントに入ると、自然と周りに人が集まるような対戦カードが実現するものですが、そういった試合を今までよりも長く楽しめるというのはギャラリー側としても喜ばしいことだと思います。

 ですので、運営側がその魅力を更に押し出していけばより面白くなるのかなと思いました。以前参加したオフで、運営の方がモニターを持ち込んで決勝トーナメントでフィーチャーマッチを設けていたことがあって、非常に観戦しやすかったです。剣盾に入ってからオフラインでは観戦機能が使えるようになったのも追い風に感じます。

 前項でも触れましたが、モニターに映して観戦することで密集の防止にも繋がるので、今後やるのであればフィーチャーマッチの用意を積極的に検討したいです。

 

<最後に>

 今回取り上げた2つの話題は現状、まだ手探りな部分が多いと思います。少しずつですが、全国的にオフライン対戦会の復活の兆しが見えてきているので、成功例を着実に積み重ねていって以前もしくはそれ以上の盛り上がりを見せることに期待しています。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 第2回、やりたいです。