ーーー男と生まれたからには
誰でも一生のうち一度は夢見る
「膝枕耳かき」ーーー
(ここで神イントロッ)
※出典
どうも、せさるです.
先日、人生で初めて耳かき専門店なるものに行ってきたので今回はそのリポートです.
【経緯】
まず前もってお話しておくと、筆者はいわゆる耳かき中毒という奴です.
自分で掻いてると偶に耳から変な汁が出てくる位にはやってます. どうしようもないです.
「耳掃除は不要」米医学界が本気の警告 新ガイドラインを発表 - ライブドアニュース
(忠告を無視して刹那的享楽を得ようとする人間の屑)
ただ、自分でやる耳かきにはどうしても限界というものがあります.
実際、地元で髪切る時にいつも理容師のおっちゃんに耳かきしてもらうんですが、自分でするのとは比べ物にならないほど気持ちがいいです.
(自分で手を動かすと交感神経が主になってリラックスできないのが原因だとか)
そして僕は思いました.
こんな短時間の耳かきでも気持ちいいなら、耳かきのプロに長時間やってもらったらどうなってしまうのか？
こうして、せさるぽけは『耳かき専門店』にあこがれるようになったのだ(ナレーション：大川透).
【お店に行くまで】
まずどのお店に行くかですが、これについては東京・御茶ノ水駅付近にある『山本耳かき店』さんに行こうと前から決めていました.
山本耳かき店｜ふれるように、撫でるように、極上の癒しを貴方に。
と言いますのも、筆者は普段から耳かき音声もよく聞いており、その中で実際にこのお店を取材している作品があるのです(↓唐突なダイマ).
しかし、いくら行きたいと思っても筆者は地方在住の身、東京のお店というのはそうそう行けるものではありません.
そんな中、先日私用で関東を訪れる機会があり、これはチャンスだと思ったので行ってみることにしました.
メインの用事が終わるなりお店に電話すると、コース(30or60or90分)と指名を聞かれたので60分の指名なしで予約.
丸の内線に揺られて御茶ノ水駅に降り立ち、神田川沿いを秋葉原方面に向かって歩いてすぐ、その店はありました.
勝手なイメージですが、こういうお店は奥まった場所にあるものだと思っていたので、表の方にあるのは何だか意外でした.
雑居ビルに入り、傾斜が急な階段を2階へと進んでいくとそこには受付を兼ねた待合室が.
入室してから程なくして、先ほど電話で応対してくれた店長さんが来たので、電話で予約していたことを伝えて前金(60分：5,200円)を払います.
そうして、座敷のある部屋の方へと案内されました.
【～施術～】
部屋の前に行くと今回担当してくれる小町さんがいらっしゃいました.
建物内は全体的に薄暗くて顔までよく見えなかったのですが笑顔がとても素敵な方でした、いいわね.
部屋に入ると通路の左右に畳が展開されており、それをすだれで区切って施術のスペースが作られていました.
そのため完全な個室という訳ではなく、隣の会話とか普通に聞こえます.
実際、自分が案内された座敷の隣から何か英語のやり取りが聞こえてきました. グローバル化の波を感じましたね.
スペースの中は、行燈の仄かな灯りもあって落ち着けるとてもいい雰囲気でした.
(延長コード生やして携帯充電してたけど生活感があって僕はすき)
冷たいおしぼりとお茶が出された後、小町さんからコースの説明を聞きます.
ざっくり書くと、左右の耳マッサージ、耳かき、産毛剃り、耳の振動(？)そして肩回りのマッサージという流れです.
そして、初っ端から膝枕タイムがやってきました.
生来から左耳が感じやすく、そしてお弁当の好きなおかずは最後までとっておくタイプの筆者は、まず最初に右耳を上にしてタオルを敷いた小町さんの膝の上に頭を乗せます.
もうそれはそれは、本当に心地がよかったです.
そして、既に夢うつつ状態になっている僕の耳に布があてがわれて、施術が始まります.
まずはお耳のマッサージから. 小気味いいテンポで耳たぶをつまんだり、指圧されたりすると自然と身体の力が抜けていきました.
これは後から調べたのですが、耳には100か所以上のツボがあるそうで、少し痛いながらもそれ以上に気持ちが良かったです.
体感7分くらいマッサージされた後でお次は耳かき. 今回の本命です.
これについては言葉もありません. もうひたすら気持ちよかったです
膝枕と耳マッサージで弛緩しきった身体を、追い討ちをかけるように耳かき棒で責め立てていく、 これぞまさに、『快感の二世帯住宅』なのであります！(実況：古舘伊知郎)
ただ、掻く場所は耳穴の手前寄りの辺りが主だったので、普段から奥をほじりまくってる筆者としては少し物足りなさを覚えてしまいました.
ですので、奥の方が好きな方はそれを前もって伝えるのが賢明かと思います.
施術はまだ続きます. 続いては耳の産毛剃り.
電動シェーバーが耳の外側や穴の中を這い、これもまたゾワゾワして気持ちよかったです.
そして一通り剃り終わると、仕上げとばかりに小町さんが僕の耳に「ふーっ」息を吹きかけます.
その瞬間僕は
こんなの反則ですよ、反則. 耐えられるはずがありません.
完全に出来上がってしまったところで耳の振動です.
恐らく、あまり馴染みのないものかと思いますがこれはヤバいです、マジで. むしろ、今回の記事でこれを一番伝えたかった.
馬の毛を耳の中ににするすると入れていき、鼓膜まで到達したところで音叉(小学校の理科の授業で使うアレ)を振動させて、それを毛に伝えます.
もうお分かりですね？音叉の振動が鼓膜に直で伝わるのです.
先程の電動シェーバーを遥かに凌駕する快感が断続的に押し寄せ、恐らく当時の僕はこんな顔をしていたんじゃないかと思います↓.
このように僕はド嵌りしてしまったのですが、小町さんの話を聞くとこの鼓膜の振動は人によって好き嫌いが分かれるらしく、他の方がやってもアベ顔になるかは分からない、との事です.
こうして右耳の施術が終わり、身体を180°回転させて左耳の施術へと移行します.
大体は右耳の時と一緒でしたが、「もう少し奧の方を掻いてほしい」と頼むとオーダー通り深部を重点的にやってくれました. 次は最初から頼もう.
左耳の施術を受けていると、向かいの施術スペースに常連さんと思しき人がやってきて、「30分、ほとんど耳かきでお願い」と慣れた感じで希望を伝えてました.
前半の方は脳まで溶けきって会話どころではなかったのですが、この頃になると割と意識が持てていたので、オテク
なりに小町さんと話すようになりました.
「この仕事何年くらいやってるんですか？」
「もう4年ですね、やってて楽しくて気付いたら結構時間が過ぎてて～」
「研究室って何するんですか？」
「まあ、かくかくしかじか…」
「私もそういうの興味あったんですけど、周りにやめとけって言われましたね～」
「それで良いです(マジトーン)」
そうこうしているうちに左右の耳の施術が終わり、〆のマッサージに入っていきます.
頭皮を揉みほぐされたり、手先をマッサージされたり癒されましたが、もうこの時間が終わってしまうのかと惜しい気持ちでいっぱいでした.
最後に肩を揉んでもらって「めっちゃ揉み応えありますね」という一言を頂いたところで60分が終了しました.
退店する際にスタンプカードを作るかどうか聞かれたので速攻で「YES」.
また戻ってくるぜ…
小町さんにスタンプを押してもらった後、丁寧にお見送りしてもらって店を後にしました.
【括】
如何でしたでしょうか.
僕の感想としては、耳かきやその他の施術が気持ちよかったのは勿論ですが、小町さんとお話するのもとても楽しかったです.
小町さんのお話ではサラリーマンの方も良く利用されるらしく、それも納得だな～という感じです
もし興味を持たれた方がいれば、是非行ってみてほしいです.
鼓膜ガタガタ言わせてアベ顔しようぜ！
おしまい・。・
