こんにちは、セサルです。第4回真皇杯本戦の構築記事に続いて、今回は当日の動向をオフレポとして紹介したいと思います。
(以下常体)
7月15日、親戚の家から小田急線、山手線、東武東上線を乗り継いで最寄り駅である大山駅に降り立った。そこから歩いて戦いの地・板橋区立文化会館に到着(9時45分頃)。エレベーターで会場がある4Fに向かうと、スタッフの方々がせっせと受付と会場の準備をしていた(本当にお疲れ様です)。
東北予選の時に知り合った関西①代表のおでんさんと合流し、受付が始まるまで談笑。「〇〇の技構成悩んでたんですよ~」みたいな他愛もない会話をしていると、エレベーターから本戦参加者の方々が続々と会場入りしてきた。これが各予選を勝ち上がった猛者達かぁ…、と感嘆しつつ受付で名札とTシャツを受け取って会議室へ。
本戦参加者用のテーブルに着席し、3DSを開きながらチェックシートにPTを記入。ここで第一のトラブルが発生。なんとマンムーの努力値振り(ただのASぶっぱ)を間違えていた。この一週間ずっと試運転していたのにずっと気が付かなかった。急いでオニスズメを倒すなどして振り直し、スタッフの方にチェックシートを提出。
本戦では実際に3DS上のバトルボックスを見せてチェックシートと照合してもらうのだが、再び問題発生。今度はゲンガーのD実数値の記入を間違えていた。メガ後の数値を記入してしまうのはまだ理解できるが、そこには「101」の文字があった(素のゲンガーのD種族値を知らないのは、この男~!)。すづけさん指摘して頂いて本当にありがとうございました。
開会式すら始まっていないのに疲れていると(自業自得)、会議室奥のスクリーン前で写真を撮ってるヤバそうな人が目に留まった。それが、北海道代表のきたにーさんと分かったのは直後のTLにあった画像を見た時である。フリ素提供お疲れ様です。
そんなこんなで開会式が始まり、その流れでグループ分けへ。くじ引きによって決まり、自分はポ二グループに振り分けられた。そしてポ二グループの他のプレイヤーはというと…
見事に✝Death Block✝が完成し、気持ちを落ち着かせる間もなく午前中の対戦が始まった。
使用した並びは
【第4回真皇杯本戦3位入賞構築】 轟速ザ・バシャ - 鋼の拳は止まらない
グループ1戦目 vs しばえんさん
自分
相手 ()
結果 Win
壁展開を好んで使われている事を知っていたので、初手にスカーフテテフを置いて最低限の仕事しかさせないようにして、そこから勝負できるような選出にした。
試合展開をざっくり説明すると、この試合はテテフがサイキネを打っているだけで終了した。詳しくは聞けなかったが、しばえんさんはあるポケモンが初手に来ることを一点読みしていて、そこにウルガを合わせた、との事だった。
思わぬ形で勝利を掴んだが、気を引き締めて次の試合へ。
グループ2戦目 vs らみれすさん
自分
相手 ()
結果 Win
初手のジバコが仕事出来そうだと思い、そこからゲームを組み立てるプランにしたが大正解だった。
初手グロスから繰り出されたカバに自慢のラムのみを刺していけた。ラス1ゲッコウガが物理型で大分慌てたが、ギャラの飛行Zで〆る事ができた。
まさかの開幕2連勝である。「あれ?もしかして行ける?」みたいな雑念が湧きつつあるところで3戦目。
グループ3戦目 vs なかまささん
自分
相手 ()
結果 Lose
ドン引きするくらいあっさり負けた。なかまささんのラス1を残したところで無傷のギャラとゲンガーが残っており、「いけるやん!」と思っていたが、襷ミミッキュに2匹とも凹された。選出がマズかったと一瞬考えたが、そもそも構築単位で襷ミミッキュが重かった。
浮かれ気分から現実に引き戻されたところで午前中の試合が終了。
2勝1敗、予想外の善戦である。おでんさんと見学でいらしていた方(お名前を忘れてしまってすみません> <)Landさんと合流し、会場近くの松屋で昼食。午前の成績と午後の展望について軽く話した。
そして迎えた勝負の午後。しばらく待ち時間が続いたところでスカイソードさんが空き、対戦する事になったのだが、そこにスタッフ(りるさん)が現れて「配信卓でお願いします」と言われたので配信卓に移動。
グループ4戦目 vs スカイソードさん(動画有)
自分
相手 ()
結果 Win
「レヒレを削ってバシャギャラで暴れる」というプランをほぼ完璧に遂行できた。また、加速バトンからのジバコイルという隠し玉もハマった。配信卓という事もあって若干の緊張はあったが、構築相性の良さもあり綺麗な試合ができた。
午後の初戦を取って3勝1敗。まさかのグループ突破が現実味を帯びてきたところでイケメン、よけろナッパさんとの5戦目。ナッパさんの3DSにはピーチ姫の着せ替えプレートが装着されており、本人曰く妹さんの3DSを借りてきたとの事だった。妹さんの可愛らしい3DSを難なく使いこなすナッパさんはイケメン。
グループ5戦目 vs よけろナッパさん
自分
相手 ()
結果 Lose
ジバコイルが刺さっていたのは良かったが、使い方が余りにも雑過ぎた。ジバコマンダ対面でマンダに地震がなければそのまま勝てる、という甘えで突っ張ってめざ氷を押したのが良くなかった。結局マンダは地震を持っており、頑丈で耐えて返しのめざ氷で倒せたものの、死に出しカグヤに無事3タテを食らった。
自分が5戦目を終えた段階で3勝以上していた人の戦績は以下の通り。
- 4勝 クゥリさん(4-0)
- 3勝 自分(3-2)、しばえんさん(3-2)、よけろナッパさん(3-3)
この時点でしばえんさんに勝ったクゥリさんは突破確定、一方しばえんさんに負けたナッパさんは敗退が確定していた。即ち、決勝T進出の最後の椅子を自分としばえんさんで争う構図となった。
自分はしばえんさんに勝利しているため、しばえんさんが最終戦を落とせば無条件で突破できたのだが、そんな甘い話がそうそうある訳もなく、しばえんさんが勝利して4-2でフィニッシュ。
まさにこれである。
クゥリさんがまだ5戦目の途中だったので待機していると、「これからreboさんが来るみたいですよ」とナッパさん。5分くらいすると、1人の一般参加の方がやってきてナッパさんと話し始めたのだが、その名札には「パルシェン」の文字が。「?」という感じで2人の会話を眺めていると、突然ナッパさんが「この人がreboさんですよ」と切り出してきて素で「え!?」と言ってしまった。パルシェンってどういう意味なんだ…。それからreboさんと少しばかり話すことができた。「ハッサムのアイコンの人ですよね?」と言って頂き、少しでも自分が認知されている事に感動した(まぁこの男は最近ハッサムを全然使ってないんですが)。
そんなこんなでクゥリさんの試合が終わったのでいよいよ最終戦。なんとクゥリさんは先程の試合も勝利し5-0。こんなラスボスがあるか!と心の中で言いつつ、一方は予選突破、もう一方は全勝突破を懸けた運命の最終戦が始まった。
グループ6戦目 vs クゥリさん
自分
相手 ()
結果 Win
正直に言って、選出画面の段階でこちらに相当分があった。あくまで憶測だが、クゥリさん視点でバシャーモを処理できるのがボーマンダしかいないので、選出が確定するとともにゲンガーが選出から除かれる。そしてテテフを受けるための鋼枠も必須だが、ナットはこちらのジバコの磁力を考えると出し辛いはずなのでドラン。そしてこの2体では間違いなくギャラドスがキツいので最後にブラッキー。ラスチャレと同じ並びなら選出は間違いなくドランブラマンダだろう、と待機時間の間に考えていた。
それで試合の方はというと、ラムジバコがえげつないくらい刺さった。欠伸を受けて眠ったジバコがラムを食べた瞬間、クゥリさんがめっちゃ驚いていたのが印象的だった。そのままブラッキーに毒を入れてゲンガーを絡めて突破、最後はジバコのめざ氷→ボルチェンでマンダを削り、マンムーの礫で〆。
という訳でグループの戦績は4勝2敗、直対の結果で2位通過となった。まさにサプライズ、セサルの夏はまだ終わらない!
そして、他のグループの予選通過者も出揃ったところで決勝Tが開始。
皆さんもご存知の通り、真皇杯のトーナメントはダブルイリミネーション方式で進行し、2回負けるまで戦いが続く。
という訳で、ウィナーズトーナメント1回戦のお相手はポケモン委員会さん。そして、全4カードの中からこの試合が配信卓に選ばれた。(2回目の配信卓)
ウィナーズT1回戦 vs ポケモン委員会さん(動画有)
自分
相手 ()
結果 Win
完全なズル試合だった。ギャラドスがミミッキュを怯ませなければ、返しのZでワンパンされてそのまま負けだった。ミミッキュを無償突破した後も、死に出しされたビルドランドに択を外してギャラを落とされるなど、プレイング面では完全に負けていた。ただ、その後で準速ジバコが無振りランドの上をとってめざ氷で突破するファインプレーもあってどうにか持ち直せた。最後はS↑1同士のバシャリザ対面が出来たが、相手側は準速でこちらは最速だったので上から膝を当ててフィニッシュ。
内容は置いといて、最善の結果を手にして準決勝へ。
ウィナーズT準決勝 vs じおらまさん
自分
相手 ()
結果 Win
ギャラの飛行Zを切るタイミングが全てだった。初手の襷ガルドにバシャが対面処理され、Z透かし要員としてキープされた時点で相当な不利択を強いられたが、上手い事レヒレに飛行Zをヒットさせ、そのまま3タテを決めた。
まさかに次ぐまさか、ウィナーズT決勝までコマを進め、この時点で3位以上が確定した。次の試合までそこそこ時間があったため、この時間を利用して北海道代表の2人と軽く談笑。てぃーぽっとさんはTwitterのイメージそのままで物腰柔らかな好青年だった。これからも健全でいてくれますように…。きたにーさんも開会式前に見た時はどんだけぶっ飛んだ人なんだ、と思ったが普通に話しやすくて優しい人だった。
そしていよいよウィナーズT決勝戦。これに勝てば1勝のアドバンテージを得た状態でグランドファイナルに進出できる大一番であった。(3回目の配信卓)
ウィナーズT決勝 vs ZEROさん(動画有)
自分
相手 ()
結果 Lose
完全に選出ミス。ギャラドスではなく、マンムーを出さなければいけなかった。この選出ではスカーフサンダーに抵抗できないのは勿論、普通のHDサンダーすら突破できない可能性の方が高いので、マンムーでサンダーを流しつつステロを撒いて後続の圏内に入れる立ち回りが正解だった。当時の状況を顧みると、カバルカレヒレの圧力に屈してマンムーを出せなかったのだと思うが、受け身を捨て切れず、自分の勝ち筋を押しつけに行けないのはプレイヤーとしてあまりに未熟であった。
先にグランドファイナルに行きルーザーズのチャンプを迎える、という最高の結果は得られなかったが、気持ちを切り替えて最後のチャンス、ルーザーズトーナメント決勝に臨んだ。(4回目の配信卓)
ルーザーズT決勝 vs むくれねこさん(動画有)
自分
相手 ()
結果 Lose
結果は負けだったが、不思議と満足できる試合だった。テテフジャラ対面でシャドボを押すべきだったかとか、テテフが落ちた後にギャラではなくバシャを出して無理やり加速したギャラドスを場に繰り出すべきだったかなど様々な分岐はあったが、あの試合での自分ができる立ち回りはあれ以外に無かったと思う。最後のバシャナンス対面は守るとバトンタッチを絡めてPPを枯らすのが正解だが、正直に言って当時の状況下でその選択肢は完全に頭の中になかった。
なお、この試合についてはむくれねこさんが当時のプレイングについて非常に細かく考察しているので是非記事を読んで頂きたい。(リンク許可済)
残りHP2が遠かった…
こうして僕の真皇杯の試合は終わった。しかし終わってみれば3位、並み居る強者を押し退けて勝ち取ったこの結果には大満足であった。
その後は一般参加のコウさん、とかさん、るあなさん、そしてイケメンのナッパさんとグランドファイナルの試合を観戦した。グランドファイナルに相応しい緊張感のある戦いで、見る側としても楽しめた。そして、ルーザーズ側から勝ち上がったむくれねこさんが2連勝を決め、見事四代目真皇の座を手にした。
そして表彰式。今回からは3位まで表彰されるという事で、なんとカップを頂いた。めちゃ立派!
表彰式が終わって軽く挨拶などをしてから足早に会場を後にすると、偶然同じエレベーターに居合わせた関西の方でオフを開かれている鮎風さんと帰り道でお話する事が出来た。「プレイヤーによって6世代、7世代などそれぞれの環境で向き不向きがある。全ての世代で勝てるプレイヤーはポケモンが向いている」という話が非常に印象的だった。(歪曲があったらすみません> <)
乗り換えの新宿駅の立ち食いそば屋で一人遅めの夕食。Twitterでのお祝いリプを見ながら食べる肉そばが身体に沁みた。
そしてカップを手にして親戚の家に無事に帰着し、濃密な一日が終わった。
(以下敬体)
【総括】
東北予選から1か月弱しか経ってませんが、自分でも信じられない事の連続でした。住んでいる所から近いし取り敢えず出てみるか、と言って参加した初オフ参加の東北予選で優勝し、そのまま本戦で3位入賞を果たせた事には自分が一番驚いています。
また、今回の大会を通じて多くの方と仲良くなれた事も非常に嬉しいです。オフが開催される度にわざわざ遠くまで足を運ぶ方々の気持ちが理解できたような気がしました。それだけポケモンのオフ対戦は魅力的で、プレイヤーに情熱を与えてくれるものだと思います。
最後に真皇杯という大規模の大会を管理・運営して下さったスタッフ陣の皆様、自分と対戦して下さったプレイヤーの皆様、Twitterなどで応援して下さった皆様に改めて感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました!
来年こそは優勝を!
Twitter @cesarasec8